株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

相手を慮る究極のおもてなしの心=ホスピタリティで

株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

 

 

現在、企業はどのような人材を求めているのでしょうか?

 

 

今、働き方改革とかいろんなことが叫ばれています。

 

 

企業の働く内容も方法も変わってきているとは思うんですが…その中でも企業で働いて欲しい人材というのは、やはりコミュニケーションが上手な人だと思うんです。

 

 

コミュニケーションって「人と人との交流」と考えてるかもしれませんが、それだけではなく、「結果」なんです。

 

 

会話もそうですが、基本的に世の中で生きていくうえで、自分の思うこと、言ったことは、相手にすべて伝わらないというのが大前提として考えるべきなのですが、大多数の人はそうは思っていません。ですからその勘違いから直さなければいけないんです。

 

 

つまり「相手から得たい反応を引き出せる人(=結果を出している人)」がコミュニケーションが上手い・質が高い人ということになります。

 

 

コミュニケーションでは、まず、自分が見ている現実は相手とは違うということを理解して下さい。

 

 

同じ経験をした時に、辛いと思う人と、良い経験だったと思う人がいますが、それは見えている景色が違うから・・・内面的に違うからなんですね。

 

 

なので頑固だったり我の強い人は、相手を見ずに押し通そうとするので、キャッチボールではなく、会話がドッチボールになってしまうのでコミュニケーションが下手と言えます。

 

 

このコミュニケーションを意識するようになると、上司や部下、同僚ともスムーズに仕事が出来て、クライアントさんの言いたいことを素直に受け止めて提案出来るようになります。

 

 

あ、これってホスピタリティと言えるんですけどね。

 

 

株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

 

 

─ ホスピタリティってなんですか?

 

 

ざっくり言うと「相手を慮る」ということです。

 

 

相手を見て、相手が今何を考え影響を受けて、何をして欲しいのか感じとってその人の為に何かしてあげることですね。

 

 

本とかオリンピックのおかげで「おもてなし」という言葉が流行りましたが(笑)、おもてなしも角度を変えて…行き過ぎるとおせっかいになるんです。

 

 

良かれと思ってやったことが相手にとっては余計なお世話ってよくある話ですよね。

 

 

でもホスピタリティはそうじゃない。

 

 

「相手を見る」ということが一番大事で、一番違うところです。

 

 

だから自分勝手にやってても相手が求めてることとは違うので伝わらないし、意味がありません。

 

 

なので、コミュニケーション上手は相手を慮れる人ということになります。

 

 

─ 難しそうですね…これは身につけられるものなんですか?

 

 

できます!
私が書いた本に「感性」っていう項目があるのですが…この感性を磨くんです。

 

 

じゃあ感性ってなんだって話ですが、五感を研ぎ済ませることです。

 

 

例えば…興味のあるトピックス、何でもいいんですけど、旅行とか化粧品だとか…自分が興味あれば目に入ってきますよね?

 

 

脳味噌が自動的にやっていることなんですけど、興味のあるものしか人間って目にも耳にも入ってこないんですよ(笑)

 

 

でも必ず、自分が興味ないことにも興味のある人が必ず存在するんです。

 

 

だから感覚を研ぎ澄ませるために、まずは意識して興味のないものにも目を向けて見る、耳で聞くんです。

 

 

あとは、アーモンドとかレーズンを15分ぐらい飲み込まずに口に含んでみて下さい。

 

 

そうすると変化を感じると思います。

 

 

最初は語彙が紐付いてないので難しいかもしれませんが、微妙な感覚を意識して味わっていくことで、ボキャブラリーが活性化されていきます。

 

 

そうやって五感を研いでみて下さい。

 

 

で、研ぎ澄ませていくと…どんどん目が輝いてくるようになります。

 

 

電車で見かける疲れてる人で、目が輝いてる人っていないですよね。

 

 

だからこそ、ハツラツとした目の輝きを持ってる人は、就職に有利なんです。

 

 

目が変わると顔付きも違ってきて、最終的には行動も変わります。

 

 

興味の対象が増えるってことは、物知りってことですし、物知りも人から好かれる要素ですしね。

 

 

何を話しても楽しいと思ってもらえるので、人脈が広まって世界も広がっていきますよ。

 

 

株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

 

 

長く働ける職場を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

まず自分自身を知ることです。

 

 

自分はどの業界、どんな職種に行きたいか、はっきり決まってる人って少ないんです。

 

 

どこでもいいとか入れるところがいいとか、素敵な社員がいっぱいいるというのじゃダメです(笑)

 

 

素敵な社員がいるというのはその人の努力であって、その会社に入れば自分も必ずしもそうなれるわけじゃないですからね。

 

 

判断基準は、何がしたいのか、自分の経験に基づいてどんな信念があって何に興味があるのか…そういう自己分析をしっかりやりましょう。

 

 

そこが見定まったら、世の中色んな業界があるのでとにかくたくさん調べる!

 

 

その中で自分にピーンとくるものがあったら更に徹底的に調べる!

 

 

そうしたら長く働ける職場が見つけられるはずです。

 

 

あとは、会社訪問した時にね、先輩方の様子も見つつ、会社の清掃状況を見て下さい。

 

 

デスク周りとかトイレとか見たほうが良いです。

 

 

─ え、清掃状況ですか?

 

 

そうです。
例えば家の中にゴミが落ちてたら拾いますよね。

 

 

でもね、会社になった途端やらない人がいるんですよ。 それって「愛社精神がない」って事じゃないですか(笑)

 

 

後は、体育会系の会社もあるので一概には言えないけど、上司部下同僚の中の言葉には風土が見え隠れしているからそこもチェックです。

 

 

それこそ、口の利き方とか挨拶が出来るかとか。

 

 

私がいた日本航空は「ありがとうございます」が本当に良く聞こえてくる会社だったんです。

 

 

コピーしてもらって当然!って態度はどうでしょう? やってもらったら「ありがとう」が普通ですよね。

 

 

本当に基本的な部分ですけど、その基本が抜け落ちてるのが見えると皆さん少なからず「?」ってなると思うんです。

 

 

安心して長く働くためにはね、そこを見逃さないのが大事です。

 

 

あとは…玄関もチェックです。

 

 

会社で働く人の身だしなみも大切だけど、人を迎え入れる玄関が汚かったら…ね?(笑)

 

 

だから、玄関っていう会社の身だしなみもしっかり見ましょう。

 

 

これらを踏まえて、この会社はちゃんとしてると思えたら、その会社で自分が役に立てるかどうかを考えて見合った自己PRを考えましょう。

 

 

株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

 

 

面接時、自己アピールで気をつけるべきことは何でしょうか?

 

 

自己PRをするとき、どこかで得た知識じゃ面接官は話をきいてくれないし、印象にも残りません。

 

 

自分で経験したものと、誰かの知識では説得力が変わってきますからね。

 

 

自己PRするときに大切なのは、自分がやってきた経験をちゃんと相手に伝えられるような文章を作っておくことです。

 

 

そして、聞いた相手がイメージができるかです。

 

 

イメージさせるには、ストーリー性があるといいですね。

 

 

何でも良いんですけど…「私はいつも元気な性格です!だから黄色が好きです」と伝えたいとしますね。

 

 

その時にただそのまま伝えても「あなたじゃなくて他にも当てはまる人がいるよね」って思われたらもうアウトです。

 

 

そういう時は「小学生の夏休みの時の話なんですが、ある朝、ラジオ体操の後、楽しく自転車で走っていたんです。

 

 

走ってる途中のあぜ道に、たっくさんひまわりが咲いていて、その風景を見た瞬間ワクワクしてきて、自分でも不思議なんですがニコニコする自分がそこにいて、もちろんその黄色も、今でも目に残っています」というエピソードを話すと…どうですか?

 

 

─ 今、動画で流れ込んできました…

 

 

そうですよね!今、ひまわりが咲き乱れた様子がイメージできましたよね。

 

 

人間は誰かが話してる時に自分の記憶と重ねる生き物なので、これが出来ると非常に印象に残りやすいです。

 

 

そういうエピソードを用意する為にも、是非色んな事を経験して知って下さい。

 

 

といっても何でも良いわけじゃなくて、自己PRに繋げるには、明るい元気になるようなエピソードの方がいいですけどね(笑)

 

 

学生に向けてメッセージをお願いします。

 

 

今の時間を大切に!!長いお休みは社会人になるとありません。 その時間を大切にして下さい。

 

 

社会とは何かを知る為にも、アルバイトはした方が良いです。

 

 

学生だから許されることって実は結構あって、言葉遣いとか敬語は使わないと身につかないので、とにかく間違えて、無意識でできるぐらいに、きちんとした話が出来るような人にね、今のうちになっておくと良いですね。

 

 

あとはやりたいゴールを下げないで欲しいですね。

 

 

人生を妥協しないように、あなたらしさを全面的に自信もって出して下さい。

 

─ 自信がない人はどうしたら…?

 

 

100%自信がある人はいないんですよ。

 

 

自信はなくてもいいから何かできることが誰にでもあるはずだから、それが生きてる証拠ですから、それが大事なことです。

 

 

生き生きとしてる人だってみんな悩んでるし、それを表に出すか出さないかなので、焦らなくて大丈夫です。

 

 

悩むこと自体は間違いではないですよ、勿論。

 

 

今悩みたいなら悩めば良いと思うし…突き放すわけじゃないんだけど…悩むこと自体大事なことだと思いますからね。

 

 

それでもぐちゃぐちゃになりそうだったら、10年後に同じことで落ち込むかな?って考えてみて下さい。多分落ち込まないでしょ(笑)

 

 

あとはね、1日1回鏡をみて勝負笑顔の練習をしましょう。

 

 

とにかく口角を上げて笑顔を意識して下さい。

 

 

どうしても緊張すると顔もこわばって、そんな時に意識して笑顔を作ると変な感じになっちゃうし、笑ったつもりになりがちなんです。

 

 

だから緊張してても緊張してないように見えるぐらいの笑顔が誰にでもあるので、それを今のうちに表情筋に覚えさせる!

 

 

それが面接でスッと出て、その笑顔が自分が鏡で見てたときに割りと好きな笑顔だったら悪くないじゃないですか。

 

 

あ、その笑う時に下の歯を見せちゃダメですよ、老けて見えちゃうから(笑)

 

 

株式会社プリサージュ 代表取締役社長 佐野 昭子(Akiko Sano)

 

 

 

会社情報
会社名 株式会社プリサージュ
氏名 佐野 昭子(Akiko Sano)
役職・肩書 代表取締役社長
住所 〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目2-2 第1弥生ビル7階
URL http://www.prisage.net/

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