公開している情報から調べる方法
転職をするときには、労働基準法を守り従業員を使い捨てにしないホワイト企業で働きたいと思うのは当然のことです。
でも、入ってからホワイトかブラックかを確認するというのは非効率的ですし、ブラック企業は辞めさせてくれないので面倒なことになります。
満足できる転職をしたいのであれば、あらかじめその会社のことを調べて見極めるべきです。
では中小企業の中から労働環境の良いホワイト企業を選び出したいとき、どんな見つけ方があるのでしょうか。
その会社で働いていない状態で得られる情報としては、公開している情報から推測しなければいけません。
人が定住しているかどうかは離職率で調べられます。
ただ、離職率を公開することは義務ではないので、場合によっては自分で計算しなければいけません。
業界によって事情も異なるでしょうが、離職率の平均は1割から2割の間くらいです。
新卒になると3人に1人は辞めてしまうと言われています。
それを踏まえてホワイトかブラックかということですが、従業員を大事する会社であれば離職率は1割未満に留まるところが多いです。
それとは逆に3割以上が辞めているようであれば危険なブラック企業の可能性が高いです。
離職率を計算してみる
離職率を公開しているところであればその数字を見ればよいのですが、そうではないところは地道に計算しなければいけません。
年初の従業員数と次の年の従業員数を比べてどのくらいの退職者が出ているのかを求めます。そして年初の従業員数で計算で出た退職者数を割った答えです。
人がどんどんとやめていく職場というのは、給料が安い、仕事がきつい、福利厚生が整っていないというように労働環境に問題がある可能性が高いです。
もちろん、介護のように業界全体が同じような状態になっていることもあるので、その点はよく確認しなければいけません。
ただし、この数字では明らかなブラック企業を避けることができるだけで、離職率が低いところはホワイト企業であるかもしれないし、隠れブラック企業かもしれないということに注意しなければいけません。
人が辞めないのにどうしてブラック企業なのかというと、ひどい労働環境でも人が辞めることができないだけかもしれないからです。
人員の補充を行わず、過酷な仕事をやらせる会社が世の中にはありますから、ひとつのポイントだけで判断するのではなく複合的に判断する必要があります。
給料や年収に注意する
では、他にみるべき点はなにかというと、やはりお金のことは大切です。
ただ『求人票で高い月給が載っているから良い会社ではない』ことは知っておくべきです。
というのも、そこには残業代が含まれている可能性があります。
書かれている金額の中で基本給と時間外手当の割合を知らなければ、正確な判断ができません。
ただ、ブラック企業は自分たちにとって不利な情報を公開したがらないので、それを明らかにするかどうかでホワイトかブラックかを判断する事はできるでしょう。
年収で書かれているときには、低い金額と高い金額に幅をもたせているものは警戒するべきです。
成果主義だから頑張れば、たくさん給料がもらえると夢をもたせて人を集めておき、実際には安い給料で働かせることがよくあるやり方です。
幅が少なく、なおかつ低すぎず高すぎない適度な金額を提示しているところが信用できるところです。
エージェントに情報収集してもらう
ホワイト企業の見つけ方として、求人票にはない部分もしっかりと確認していきましょう。
自分では調べられない部分もあるでしょうから、転職サイトに登録して担当のエージェントに情報収集をしてもらうのも賢い方法です。
エージェントに調べてもらうのは、実際に転職した人が持っている情報です。
過去の利用者やいろんな会社の人事担当者と繋がっているので、働きやすさや社風などを細かく調べることが出来るからです。そうして、どれだけ従業員を大切にしているかを調べてもらいます。
警戒するべきブラック企業の情報も教えてもらって候補から外していけば失敗する確率は少なくなります。
自分で調べられることは、その会社名をネットで調べてみましょう。
ネットの掲示板では中小企業でも何かしらの情報が書き込まれているものです。
その中でネガティブな情報が沢山書き込まれているところは、やはりブラック企業かもしれません。
会社がどのような仕事をしているか
会社がどのような仕事をしているのかもよく調べなければいけません。
知名度の高い大企業であれば安定していると思われがちですが、そういった大企業を支えているのは高い技術力を持った中小企業です。
優れた製品と技術力を持っている中小企業は、人を使い捨てにするよりも育てることに力を入れています。
もちろん、すべてがというわけではないので、その中からホワイト企業を見つけなければなりませんが大企業にも負けない優れた会社は少なくないのです。
それを知るためには経営についての詳しいデータが必要ですが、中小企業だとあまり公開してないので調べるのは大変かもしれません。
しかし、資本金や業績など調べられるものをかき集めて分析していくことでホワイト企業にたどり着くことは出来ます。
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