理系と文系の採用には採用ポイントで大きな違いがあります
現在、アベノミクスの成果もあり企業の求人状況は非常に良く改善されております。
その中で2021年卒予定の大学生就活においての注意点を理系と文系に分けて採用側の経験から記述させて頂きます。
確かに現在はいわゆる売り手市場で求人をかけても条件がよほど良くないとアルバイトを採用するのも難しい状況です。
しかしながら、企業にとって最大の財産となる人材確保は企業としては妥協することなく学歴ではなく人間的に優秀な人材を採用したいものです。
そして、理系と文系の採用には採用ポイントで大きな違いがあります。
理系の採用ポイントとは?
先ず理系ですが一般的に工業会への就職希望者が多くその中でも最も裾野が広い自動車産業においてですが、先ず自分自身を見極める必要があります。
設計部希望者でCADには自信があるが人付き合い等が苦手な人材。
今、企業が求めているのはロボットの様な言うことだけを聞く人材は必要ありません。
既にCAD図面の起こしは派遣人材でまかなっているのが現状です。
面接の時に忠実に従う事が全てと思って発言した人材よりも自分らしさを主張し、今までの自分自身で発見した事柄等を意識して主張したほうが企業が求める人材像に当てはまる場合が大きくなっています。
そして、生産企業であれば工場での研修が必要不可欠であり大学の実験室のみの知識で、現場に対し違和感を持っている人材も多いとは思いますが、生産企業への就職は最初の数年間は工場の現場勤務を覚悟しておく必要があります。
面接時に初めて知って回答に戸惑う場面も多々見てきました。
また、技術者や研究者志望に多いのがあまりにニッチな開発研究等で企業に就職するにあたって求められるのは商品化が近い開発研修であり、企業とは営利企業なので一刻も早く商品化し利益を得なければ成りません。
その為、技術者や研究者に多く見られる自分のこだわりで一歩も譲らない発言等は禁物です。
そして、特に自動車業界ではその裾野が非常に広く、中小企業だからといって馬鹿にしたものではありません。
本当に自分がやりたい仕事は大手ではなく中小企業にこそ有るかも知れません。
大手への就職は運良く希望通りに過ごせる確率は非常に低くほとんどが妥協なしには務められません。
しかし、中小企業だとこの仕事こそが自分に合って天職と思える職場環境かもしれません。 その事を知った上で就職先企業を検索しましょう。
文系の採用ポイントとは?
そして、文系ですが基本営業職となりますが、最近世間を騒がせている業界大手でもブラックとされる業種が多々存在します。
人気が高く昔から憧れの職種と言える商社ですが、確かに大手の総合商社では英語の実践は当たり前で海外取引のため海外出張等も多く、一般にはエリートと評価されております。
確かに大手の方が給料面でも優遇されておりますが、新卒初任給では中小企業や専門商社と大差無いことをご存知でしょうか?
大手の場合、30代40代になって大きな年収の差が生まれてきますが、それまでは我慢の毎日を覚悟しましょう。
商社での面接では今やグローバル思考というのは欠かせないキーワードであり海外駐在も自ら希望する人材が求められます。
最も仕事の基礎から学ぶため10年は国内で色々な経験をつまされる事でしょう。
文系の場合、理系違っていわゆる潰しが効くと言う場合があります。
企業にとって総合職募集なので大学の学部による専門性はそれ程問いません。
そして、英語は出来て当たり前レベルならばいざ知らず出来ないより出来た方が良い程度でしょう。
つまり理系との大きな違いとして採用側にもオールマイティーに何でもこなせる人材を求める傾向にあります。
理系の場合は自分の興味と経験が確実に同じ方向を向いていますのでわかり易いですが、文系は総合職ともなれば営業もあり資材・調達もあり貿易実務からサービスと言った非常に幅広い職種が対象となりますので、希望者もこの企業のこの部署をと決めてしまうのではなく、現時点での自らの希望を伝えることは必要ですが固執するのでは無く、他の部所も経験したいぐらいの方がメリットある人材と判断されやすくなります。
海外勤務OKの人材は企業は欲しています
ちなみに海外駐在でも今では中小企業の専門商社でも存在しており、特に最近は東南アジア方面への駐在者が増え人によっては嫌がる人も多く、希望者が居ない状況でそれが企業にとっては一旦出した駐在者のローテーションが組めず何十年も行きっぱなしとなる悪循環が悩みの種と成ってます。
新規に採用するなら最初っから海外駐在NGの人材よりOKの人材の方が企業にとってのメリットがでます。
そして、海外駐在である意味責任者となる訳ですから、国内の仕事のように関係のない仕事というのは無くなります。
専門外の経理や現場といった仕事も結局は責任者が最終的に責任を負うわけですから全てを知らなければ成りません。
つまり自分は営業職だからっと言う事は海外の支店等に行ってしまえば全く通用しなくなる訳ですから、やりがいのあるといえばそうですが自分を振り返り自分に合っているかどうかは真剣に考えるべきでしょう。
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