例年上位に入り込んでいるマスコミ業界
大学生が新卒で入社する際、気になるのはいくつかの人気業界がどのような世界なのかということです。
コンサルや総合商社であったり、旅行業界やゲーム業界も若い学生に大変人気なため、中身がどのようなものか、皆から多くの関心を集めています。
最近であればシェアサービスや民泊やVRであったり、eコマースも新しい業界として学生たちの注目の的です。
そんな中、根強く昔から人気を保っているのがマスコミ業界です。
どんな時代であれ、本や漫画の好きな少年少女たちが作品世界に少しでも触れたいがために憧れの業界となっていて、編集者はなりたい職業ランキングでも例年上位に入り込んでいます。
しかし、その絶大なる人気故に戦後何十年も、高学歴高スペックで体力もカルチャーへの知識もすさまじいクリエイティブな人々の牙城となっていました。
そう簡単に正社員として就職できる業界ではなく、真面目で激務なイメージはありつつも華やかな世界とみなされていたのです。
そして、それは事実であり、やりがいのある素敵な職場であると同時に体調不良も続出する厳しい現場でした。
マスコミ業界は『テレビ・新聞・広告・出版』と大きく分かれます
現在はネットによって学歴に関係なく実力のある人間が入ることもあるため、業界には必ずしも旧帝大と早慶が溢れかえっているというわけではありません。
もちろん超大手ではそういった傾向があることは否めませんが、大半のマスコミ系の会社では、様々な経緯で入社して仕事に就いている人がいます。
旅をした後にそれについてブログを書き、多くのPVを集めた後、それが注目されて入社に至る場合であったり、フリーライターとして活動していくうちに知り合いのつてで入社する場合であったり、様々です。
中にはいわゆるFランク大学卒業であっても、自分でボランティア団体を立ち上げた経験があったり、情報を発信するウェブサイトを作ったりと、そういったパターンで腕が認められて入社となるケースもあります。
ネットで自分の得たい情報が簡単に手に入る時代
入社や会社の人員について多少なりとも理解が増えたところで、次は業界分析をします。
まず一口にマスコミと言ってもその幅は非常に広く、様々な仕事があります。
しかし、それが一般的には4つに大きく分かれていて、テレビ・新聞・広告・出版となっているのです。
僕らが書店で手にするものや家で見て楽しむものであったり、電車内や建物に張り巡らされているもの、それをこの業界の人たちが汗水たらして創り上げているのです。
しかし、ネットが大きな力を持つ現代では、この業界も大きな転換点を迎えています。
人々がpcやスマートフォンで情報を確保するようになり、紙の必要性がみるみるうちに減っていきます。
私が先日読んだ未来を舞台にしたSF小説では、主人公たちが紙の存在を知らなかったのです。
そういった時代はSFではなく現実としてこの先迫って来るでしょう。
本や雑誌や新聞を取り扱うこの業界においては非常に難しい問題です。
新聞をとる家庭は都会から減っていき、若年層はほぼ新聞を読みません。
ネットで自分の得たい情報が簡単に手に入るためわざわざ毎朝読む必要がないのです。
そうなると新聞社は商売あがったりです。
実際、新聞業界全体での景気はあまりよくありません。
生き残っている企業の商売手法とは?
しかし、そういったネットワーク社会に対して新聞をアップデートしていける企業は生き残っていけます。
デジタル版の新聞サービスをウェブ上で展開し、毎日飽きさせない記事と読みやすいレイアウトを読者に提供できる企業は残っていくのです。
有料かもしくは広告を見ることに対して億劫にならないくらい、ネット上でのサービスに魅力を感じて依存してくれる読者がついてこなければ、たいていの場合終わりです。
テレビ業会は紙媒体でないからといって、例外ではありません。
人々はバラエティやアニメーションを動画配信サービスで消費してしまいます。
テレビを見ることは放送の時間に合わせることであり、それが現代人にとってはくだらないことなのです。
各局がネット時代のようにストリーミングサービスを今後どれだけ取り入れていけるかがカギとなってきます。
広告はモノによって非常に良い成績を収めていて、今後の景気も良い可能性が高いです。
しかし、電車やビル内のようにな現実の場所を使った広告は衰退していき、ネット上でのCMやキャッチコピー・画像が重要になっていきます。
今後、カギを握る商売手法とは?
アフィリエイトというブログを用いた広告の運営も最近は注目されています。
出版は紙の衰退により大変厳しい状況を迎えています。
そもそも人々の読書離れが進み、映像への移行が顕著です。
読むとしてもSNSで有名人が発信する数百文字を読む程度であり、何万字という膨大な量の日本語をわざわざ読もうとする人は、近年では物好きという部類に入れられてしまう可能性が高いです。
電子書籍での多様な本の売り方と価格設定がこれからはカギを握ります。
最後に、ほんの少しばかりマスコミでの仕事内容を解説していきます。
作家と相談して作品をブラッシュアップさせていく、テレビ番組でどのような企画をゆるのか考える、アフリカで取材する、当然あります。
しかし、総務や販売であるとか経理や宣伝や管理であるとか、正直夢をあまり抱けない仕事が多いです。
この記事を書いた人
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