就職するなら業界分析をしっかりと。鉄鋼業界の仕事内容を解説。

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鉄鋼メーカーで働く人の仕事は、大きく分けて3つ!

 

 

ここでは、日本の鉄鋼業界への就職を考え業界分析を進めている方向けに仕事内容を解説していきたいと思います。

 

鉄鋼業は、住宅・自動車・新幹線や電車の車両などの身近なものから、橋梁・パイプライン・船舶など様々なものの材料となっているを供給している業界です。

 

日本国内では、新日鐵住金株式会社(2019年4月に日本製鉄株式会社へ社名変更予定)とJFE株式会社の二社が大きくシェアを占めており、続いて戸製鋼株式会社があります。

 

鉄鋼メーカーで働く人の仕事は、大きく分けると、鉄の製造に関わる仕事・製品の販売に関わる仕事・それ以外の管理部門などの3つに分けられます。

 

この3つについて詳しく解説していきます。

 

 

 

鉄の製造に関わる仕事

 

まずは鉄の製造に関わる仕事です。

 

鉄の製造を行う製鉄所の中には関連会社も含めると何千人もの人が働いている大規模な製鉄所もあり、さながら1つの町のような規模です。

 

原料ヤード・工場・倉庫・事務所・食堂・診療所など多くの職場があり、多数の部署で多くの人が様々な仕事についています。

 

 

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製鉄所の中には、原料の鉄鉱石を溶かす高炉や、溶けた原料をスラブと呼ばれる巨大なかまぼこ板状に整えるスラグ工場スラグを薄板や厚板などの各種製品に加工するための工場など工程に沿った様々な工場があります。

 

これらの工場は24時間稼働しており、常に従業員が働いています。

 

このような職場で働くことになると3交替で夜勤もしながら働くことになります。

 

製造現場と言っても仕事は現場により異なり、熱い鉄のかなり近くで防御服着用で体を動かして働く危険を伴う部署もあれば、オートメーション管理の現場でガラス越しに現場を見つめながらモニターに囲まれ端末を操作できる部署もあります。

 

現場で働く人の中には熟練した加工技術などをもち現代の名工に指名される人も多数います。

 

これらの工場と連携し生産を管理しているのが、生産管理部門です。

 

生産管理は、生産計画に沿って生産できるよう現場と調整します。

 

また、工場の設備は保全部門定期的に整備点検します。

 

購買部門では、原料の鉄鉱石や製造途中に必要な様々な物質や薬品、工場の保全などに必要な機会や部材を購入しています。

 

製造した製品が定められた品質通りに出来上がっているか検査する仕事や、品質保証書を発行する仕事もあります。

 

このほかに、製鉄所内で働く人々の給与や保険の世話をする総務や労政と呼ばれる部門、製鉄所内の診療所で働く産業医や保健師などの仕事があります。

 

全国転勤ありの総合職は本社で採用しますが、製鉄所から異動することのない現業職については製鉄所の人事部門が採用を行なっています。

 

このように製鉄所では、細かく分かれた部署で分業しながら、鉄鋼製品を製造しています。

 

 

 

製品の販売に関わる仕事

 

 

次に、できた製品の販売に関わる仕事です。

 

鉄鋼業界の多くの会社が、本社と支店に営業部門を置いています。

 

営業の部署は国内営業輸出営業、更に品種別に分かれており、顧客別に担当者がついています。

 

また、海外現地法人や海外の支店にも営業の部署があります。

 

営業部門は、商社とやりとりをして製品の注文を取り付けたり、商社と製鉄所の製造管理部門との間にたち納期情報や顧客の希望などの情報をやり取りすることでスムーズな納品につなげることなどが仕事です。

 

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営業相手は個人はなく法人のみで、飛び込み営業などはありません。

 

商社を介してユーザーと契約するのが慣例ですが、ユーザー訪問をすることもあります。

 

輸出営業の場合、顧客は海外のメーカーや日本企業の海外現地法人となることから海外出張にも行くことになります。

 

また、ユーザーに対し各製品の価格交渉を行う部署や、各品種・各製鉄所の製造量や出荷量などを計画・管理する部署もあります。

 

 

 

 

製品の製造・販売以外に関わる仕事

 

3つ目に、製品の製造・販売以外に関わる仕事です。

 

本社には、他の業界の企業同様に総務・人事・人材育成・法務・財務・経理・不動産管理・収益管理などの部署がおかれています。

 

また、この業界の企業は、子会社や関連会社を多数持っていることが多く、これらの会社を管理するための部署が設けられていることもあります。

 

どの部署も、数多くある製鉄所の関連部門と連携して業務を進めています。

 

 

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この他、多くの研究員が所属する研究所での仕事があります。

 

研究所では新たな製品や鉄の性質など最新の研究が進められており、これらの研究が新製品や顧客からの要望に応えるために活かされています。

 

最後に、グローバル化が進む今、海外への出店も当たり前になっています。

 

海外現地法人の新規立ち上げなどの特殊な仕事を任せられる人もいます。

 

 

 

 

鉄鋼業界は、文系・理系どちらの出身の人も知識や能力を活かせる様々な職種がある業界です。

 

しっかりと業界分析し、中でも自分はどんな仕事がしたいのか、どんな仕事に自分の能力が活かせるのかまで考えられると、実際に選考を受ける際

 

に面接官に本気度が伝わり採用の可能性が高まるかもしれませんね。

 

 

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