個別面接とグループディスカッションの違い
就活生が避けては通れないのが書類選考を通過した後の面接です。
どれだけ優れた能力があっても、面接で悪い印象を与えてしまうと採用してもらえなくなります。
そのため不安に感じて熱心に練習を繰り返したり、質疑応答をシミュレーションするのが一般的です。
しかし、その練習のほとんどは個別の面接に関するものであり、グループディスカッションに関しては十分な対策を行っていないケースが少なくありません。
なぜなら個別の面接を乗り切れる力があれば、グループディスカッションもこなせると考えているからです。
それは重大な勘違いなので、就活生は早急に考えを改める必要があります。
多くの内容において違いがあるため、それらを知ったうえで対策をしておくことが大切です。
そもそも進行の仕方が大きく異なる
そもそも進行の仕方が大きく異なることを知っておかないと焦ることになります。
グループに分ける作業は企業側が行うので従うだけで構いません。
グループに対して、テーマを与えられた時点でスタートとなります。
テーマに関してメンバーと議論を繰り広げ、決められた時間内にグループとしての結論を示さなければなりません。
多くの場合は、代表者に対して結論に関して簡単なプレゼンを行うように指示が与えられます。
つまり個別の面接と違って、個人について詳しく質問される機会はないということです。
議論の様子やプレゼンの内容などによって評価が下されます。
そう言われると、質疑応答を心配しなくて良いので油断してしまう人もいるでしょう。
他のメンバーと協力できることに安心感を持つ人もいるかもしれません。
しかし、それも正しい考え方ではないので気を付けてください。
質疑応答がないということはアピールするチャンスが少ないことに他なりません。
また、メンバーは協力者であるのと同時に、ライバルであることも理解しておく必要があります。
つまり、多くのライバルがいるなかで、差別化するためのアピールを積極的に行ってかなければなりません。
どのようなポイントが重視されるのかを知っておくと参考になるでしょう。
最も重要なのは主体性を持って取り組むことです。
実際の会議では聞き役に回ることも多いですが、グループディスカッションでそうしていると存在感が失われてしまいます。
人の意見を正しく理解することも重要な能力であることは確かです。
ある程度は聞き役に回っても構いませんが、インプットした内容を踏まえて自分なりのアウトプットを示すように心がけましょう。
協調性がチェックされている
ただし、やみくもに話すのは良くありません。
メンバーや面接官の納得を促すように、論理的に話を展開していくことが大事です。
さらに、あからさまにメンバーをライバル視する姿勢をとるのも問題です。
他者を押しのける力は、働き出してから役に立つ場合もあります。
しかし、グループディスカッションでは協調性がチェックされていることを覚えておいてください。
会社生活は集団で行うものなので、協調性に欠けている人物は著しく評価が低くなります。
いくら能力があっても、一人で行えることには限りがあるからです。
個人の能力がもたらす利益より、協調性がないことによる損害の方が大きいという風潮があります。
それを意識して、メンバーと協力して答えを導き出すスタンスを保ち続けましょう。
たとえば自分と異なる意見を主張する人がいても、頭ごなしに否定してはいけません。
相手の意見も尊重する形で、別の見方として自分の意見も述べるのが正解です。
協調性があることを最大限にアピールしたいなら、議論の進行役に立候補するのも一つの手です。
差別化を図るなら
多くの就活生は、流れに沿って議論やプレゼンをするだけで精一杯になってしまいます。
差別化をするなら、目立ちすぎないように注意しながら、印象に残るアピールを盛り込んでいくことが大事です。
漠然とアピールするだけでは印象に残らないどころか、制限時間を無駄に使ったと見なされてマイナスの評価につながります。
そこで重要になるのはテーマに絡めた内容を話すことです。
テーマと関連性を持たせることで、不自然に聞こえるのを避けることにもなります。
たとえば企業の成長戦略がテーマの場合は、それを個人のレベルに落とし込んで話を展開すれば良いのです。
社員のキャリアアップが企業の成長につながるというストーリーを作ります。
そして、その一例として自分のキャリアプランに関する話をすれば、自然な形でアピールできるでしょう。
キャリアプランに対する考えは、面接官がよく気にする内容の一つです。
企業で末永く働いてもらうには、しっかりとしたキャリアプランを持っていることが望ましいからです。
グループディスカッションの場で、それをアピールできればライバルたちより印象に残る可能性が高くなります。
議論で主体性や協調性を見せることは重要ですが、それだけで満足してはいけません。
キャリアプランのように個別の面接で重視されるポイントも、うまくアピールすることを意識しましょう。
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