スケジュールの前倒し
就活生にとって特に気になるのは、選考開始が前倒しになったスケジュールの変化です。
前年から前倒しになっているので、厳密にいうと2021年卒の大学生は、新スケジュール適用後2年目に該当します。
採用の選考を前倒しにしたのは、経団連に加盟している会員を中心とした企業です。
このような企業が選考を2ヶ月前倒ししたので、個別の説明会は3月から4月に集中する傾向となっています。
就活情報の発信時期も早まっていますから、今まで以上に早くアンテナを張り、そして就活を始めるスピード感が問われます。
エントリーシート、あるいは履歴書の締め切りは3月に集中気味で、こういった企業が大幅に増加しました。
逆に捉えると、2021年卒の大学生は就活の準備期間が短くなり、2月までには事前準備を済ませる必要があるということです。
志望企業の選択や筆記試験対策など、活動に備えた取り組みの期間が短くなったのは痛手です。
しかし、選考の前倒しは1年前に始まっているので、2021年卒で慌てて活動を始めた人は、本人の見通しの甘さによる責任となるでしょう。
自己分析と企業研究には例年以上に綿密な計画を
就活情報の獲得に関しても、これまで以上に綿密な計画性が問われているので、2021年卒に続く以降の大学生も計画力が重要となります。
選考を有利に進めたり採用を獲得する為には、やはり就活情報の収集と、分析を経て対策を行うことが大切です。
自己分析はこれから社会人を目指す人にとって重要で、主観的にどう捉えているか、客観的にどう見られているかがポイントとなります。
強みがあればそれを面接で活かせますし、弱点の克服を目指しつつ上手くやり取りが行えるようになります。
企業の選択においても自己分析は不可欠ですから、今まで自身を真剣に見つめたことがなければ、今こそが分析する絶好の機会です。
残り時間はあまりないので、迷っている暇はなく行動を始める意識が求められます。
自己分析の方法が分からない時は、機械的に分析してくれる就活生向けのサービスを利用するのが便利です。
人と対面する必要なく自動で答えが導き出されるので、気軽に自らを分析したい場合に役立ちます。
正確性は人の直接的な分析にこそ負けますが、自身を知る切っ掛けが得られるのは確かです。
大学生は短期間で社会人としての自覚が求められるので、自らのことが少しでも分かるようになるヒントは価値が高めです。
2021年卒は時間があまりないことから、企業研究は疎かになってしまう懸念があります。
ただ企業研究が不十分だと、余計に就職を希望する対象が曖昧になったり、入社してから期待とは異なると気が付く結果に至ります。
これでは折角のチャンスが台無しなので、企業研究の時間は十分に確保して希望を明確化することをおすすめします。
希望する方向性やポイントをリストアップして、なるべく多くの会社に目を通したり比較するのがコツです。
自身の評価軸が明らかになると比較が容易になるので、これからの大学生は早期の評価軸作りが今まで以上に今後を左右します。
エントリーシートや履歴書の準備も
自己分析や企業研究と並行して、エントリーシートや履歴書の準備も不可欠です。
自己PRは分析があってこそですから、先に分析を済ませて応募書類作りを進めることが必要です。
面接を受けたい企業が候補に挙がったなら、企業の求める人物像に合わせて強みを伝えたり、将来の可能性が評価してもらえる履歴書を作りましょう。
よく問われる質問の内容は、事前に答えを練り込んでおくと、就活の負担を最小限に減らす切っ掛けとなります。
質問に対する良質な回答は本番における自信に変わりますし、何度も考える手間を省いてもくれます。
間違いのない回答を用意するには、収集した就活情報を元にした、企業が求める人材の動向を捉えることが欠かせません。
こういった人材を求めるケースが多い、それが分かれば就活情報を集めるのに費やした手間は報われますし、元を取ったと言っても過言ではなくなります。
模擬面接と筆記試験の準備も忘れずに
人事を担当する知り合いや社会経験がある人に模擬面接をお願いする、これも大学生にとって大切なことです。
企業がどういった目線で人を見るかが分かりますから、欠点の洗い出しを兼ねて、模擬面接の機会を設けることがおすすめです。
学校ではどのような取り組みを行ったり力を入れていたか、これも学生時代に培った経験がアピールできるチャンスです。
そもそもPRは相手に伝わらなければ意味がないので、履歴書に記入する情報の取捨選択や文章の推敲も肝心だといえます。
もう一つ忘れてはいけないのは、必ず受けることになる筆記試験の練習です。
筆記試験はハードルの一つに過ぎませんが、これを怠ると就活のテンポやペースが乱れます。
手早く済ませた方がストレスはありませんし、後に体力を温存しておける結果に繋がるので、筆記試験の予行演習を行っておいた方が良いでしょう。
ここまで段階的に対策を進めれば、2021年卒の就活情報を見ても怖いものはなくなります。
既に活動や競争は始まっていますから、市場動向に合わせつつ1日1日を無駄にしない準備を進める、これが面接の本番で成功する為の鍵に変わります。
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