以前より就職しやすい分ブラック企業には注意
学校を卒業すれば、社会に出て企業に就職し働くといったことは、一般的にはごく当たり前のことです。
ですが、中にはもっと学歴をつけるために海外の有名大学に留学したり、実家の家業を継いだり、女性であればすぐに結婚するといった人もいるかもしれません。
卒業後の進路は人それぞれですが、最近は以前よりも景気が上向きになっているので、若い人材が欲しいといった企業も多く、行く所がなくアルバイトをするしかないといった人は少なくなってきていると思います。
さて、企業に入って働くと言っても、その前に時間をかけて就職活動をしなければなりません。
そして内定をもらわなければ年度の初めに真新しいスーツを着て入社式に出席していることはありません。
先ほど書いたように、このところは就職氷河期といった状況ではないので、学生の方が有利な感じになっていますが、企業の中にはいわゆる「ブラック企業」と世間で呼ばれている所もあり、入ってから失敗したと思うことの無いように企業選びは慎重にした方がよいでしょう。
ブラックの認識は人それぞれ?
ですが、なかなか内部の詳しい事情まで外部からうかがい知ることは出来ません。
単に都市伝説のように広まっている噂話に過ぎないこともあったり、実際の勤務時間だけを聞いてそう思える場合もあります。
常に上司から厳しく命令され、能力以上のノルマがあり、残業も多く、休日出勤しているような、本当に過酷でブラックな場合もあるでしょうけど、その職場環境が自分に合っていて、その仕事が好きでたまらないといった社員の場合は、どれだけ残業しても高い達成感を得られれば平気という人もいます。
また敢えてブラックと言われる企業に入って自分を鍛え、のし上がってみたいといった人もいるはずです。
またブラックと噂されていても、企業によっては仕事が忙しくなる時期や逆にそうでない時期もあり、忙しくなる時はブラック気味になり、そうでない時期はホワイトになるといったこともあるでしょう。
既に就職している先輩社員から情報を得るのもそういったことを知る手段になります。
時間配分は計画的に
ところで就職活動と言えば、推薦という形で入る人やいわゆるコネが使える人でなければ、一社の訪問だけで即内定を得て活動を終了するといった人はまれです。
面接官に好かれやすく、高い能力を持ち、かつ強運も持っているような人なら別ですが、そういった人はほとんどいないでしょう。
学生の誰しもが初めて経験することですし、戸惑ったり、失敗したり、時間の無駄だったと思えるようなこともたくさんしてしまうはずです。
高校生や一部の専門学校生の場合は別ですが、大学生や院生であれば卒業論文がありますし、就職活動ばかりに時間を費やすわけにはいきません。
理系ともなれば論文に掲載するデータを得るために時間のかかる実験をしなければならないこともあるでしょう。
企業から内定は得たものの卒業出来なかったとか、テストで合格点を取れず留年してしまったともなれば本末転倒です。
インターンシップ
4年制の大学であれば、3回生の夏ごろから徐々に就職活動が始まります。
学生の中にはすでに色々と調べている人もいるかもしれませんが、ほとんどの学生は企業というものを漠然にしか把握していないでしょう。
その時期はテレビのCMなどで見る有名な企業ぐらいしか知ることはないのではないでしょうか。
その頃からインターンシップ(就業体験)を行う企業もあるので、参加すると漠然としていたイメージがわりとはっきりと見えてくるはずです。
もちろんそこで体験したことが企業のそのままの姿ではないとは思います。
インターンシップに参加することは、行きたいとか、やりたいと思える所を探すのにも役立つはずです。
ですが、それに参加しなくても既に就職している先輩から話しを聞いたり、就職関連の本などで情報を得ることで企業の内部を知ったり業界研究も出来ます。
また聞いて知識を得るだけでなく、自分についても分析をし知っておくことも大切です。
エントリーシートを書く際、大いに役立ちます。
スケジュールはしっかり確認する
実際に面接や筆記試験などが始まるのは4回生になる直前で、その数ヵ月後には内定者も出てきます。
ですが、こういったものの開始時期は見直しが行われることもあり、ちゃんと情報を掴んでおかなければ、古い情報のままで行動していると準備が追いつかないということにもなります。
インターネット上の就職支援サイトなどに掲載されていることもあるのでチェックしておくとよいでしょう。
まずはそういった所で大まかな就職活動のスケジュールを把握して、どの時期に何をしておけばよいのかを知り、前倒しで準備をしておくと慌てず、また失敗も少なくなるはずです。
あと、企業選びでは長く働き続けられそうな所を探すといいでしょう。
最近は入社したものの数ヵ月後には辞めている人も多く、そうなると膨大な時間をかけ、苦労して行った就職活動が無駄になってしまいます。
企業イメージに惑わされずしっかりと企業分析をして、そこで自分の能力を活かせるか、やりたい事があるかなどを見極めて選ぶといいかもしれません。
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