2つの選択肢

 

 

就活を始めるにあたって、『大手企業』を選ぶのか『ベンチャー企業』を選ぶのか、大きく分けて2つの路線があります。

 

 

大企業には知名度や充実した福利厚生などが魅力的にうつりますが、まだ名前は知られていないけれど急激な成長のチャンスに恵まれていたり、若手でも責任ある地位にたって活躍できるベンチャー企業も魅力的にうつります。

 

 

そこでベンチャー企業を選ぶについてのリスクとデメリットの検討を進めてみましょう。

 

 

 

入社後、退職する場合の比較

 

 

大手企業に入社した場合との比較で考えてみると、大手では一度就職に失敗してもつぶしが効くのは確かです。

 

 

どれだけ綿密に情報収集して就職に成功したときでも、いざ入社して仕事が始まると想定していた条件とは違っていたことは珍しくありません。

 

 

入社後3年以内の離職率がおおむね3割にも及ぶことから、就職に失敗してしまう事態は誰の身にも起こりうるところです。

 

 

たとえ始めの一歩で躓いても次のチャンスに進めるのは大きなポイントと言えます。

 

 

 

 

これに対してベンチャーでは知名度もないことから、失敗後の就職は難しく他の人にはないプラスαのスキルがないことにはアピールするのは難しいのが現実です。

 

 

巷間よく言われるように大手から中小・ベンチャーへの転職は容易だけれども、逆は難しいのは確かです。

 

 

要するにベンチャーに一度就職するとつぶしがきかないので、大手企業や中小企業に就職するに比べてベンチャーへの就職は引き換えしできない一本道が待っていると言えるのです。

 

 

 

ベンチャー企業のリスク

 

 

これは各種のメディア報道でも問題視されている訳ですが、ベンチャーでは就業条件が劣悪な状況が罷りとおっている点も見逃せません。

 

 

なかには労働者を『使い捨ての簡易な労働力の供給源』と認識し労働基準法など遵守する姿勢に乏しいいわゆる「ブラック企業」も数多く存在しています。

 

 

 

 

もちろん、そのような日々の業務の実態を説明会において明かされることがないのです。

 

 

むしろ経営者が説明会やセミナーに登場し、勇ましい経営哲学と将来のビジョンを熱く語り、そのうえに最終面接の場にも登場しあなたの話に耳を傾けてくれる、そんな姿勢に魅了されてブラック企業へ嬉々として就職を決める学生も少なくないほどです。

 

 

この会社なら大丈夫と奉職を決めたはいいが、いざ仕事に重視してみて初めて酷い状況を目の当たりにする、こんな事態を防止するには相手の言うことを鵜呑みにするのは危険と言う側面があります。

 

 

ベンチャーへの就職を検討するなら、転職関係の口コミなどでありのままの現実の姿を探求することが大切と言えます。

 

 

 

もしベンチャー企業への就職を考えるなら…

 

 

このようなリスクを踏まえてもなおベンチャー企業への就職を考えているなら、自分の姿勢やその企業に対する取り組み方などを検討する必要があります。

 

 

ベンチャーに入社を考えるなら受身の姿勢では務まりません。

 

 

 

 

大手企業のようにあなたのキャリア形成についてのサポートなどは期待できないので、自分で明確なビジョンを持ち、将来を視野に入れて次のステップアップの為の踏み台にするくらいの意気込みが必要です。

 

 

例えば、営業力にすぐれているこの会社なら将来の独立企業の為に役立つスキルやノウハウを身につけることが出来るだろう、と言った具合です。

 

 

漫然と『ベンチャーなら若いうちから色々な挑戦できそうだし興味がある』、程度の認識ならばむしろ大手や中小企業に就職するほうは希望に沿った未来が待っていることでしょう。

 

 

 

実際の現場を体験してみて

 

 

特にベンチャーへの就職の前に実践して欲しいのが、インターンシップへの参加です。

 

 

とりあえず実際に仕事に従事しないことには、実際に自分に向いているかあるいは、職場の雰囲気などを生身を通じて感じることが出来るはずです、ベンチャーでは大手企業のようにジョブローテーションや部署ローテーションによる長期的展望に基づいた人材育成システムが機能している訳ではありません。

 

 

労働を実感してみて、その職場に馴染めそうかで、決まってしまいます。

 

 

決断を早まって後悔することのないように、インターンシップの機会があれば是非、参加することを心がけてください。

 

 

 

 

もちろん新たな分野での技術や商品・サービスなどを提供するベンチャー企業の性質を踏まえれば経営基盤が不安定なのは否めません。

 

 

現にある種のゲームやサービスがスマッシュヒットとなり社名が認知されても、その後の新商品の開発に失敗し、あっという間に経営が傾くといた事例も目の当たりにしています。

 

 

それゆえに職場に馴染めても将来も安泰と考えるのは危険で、例え潰れても他の会社で実力を発揮できるスキルやノウハウを身につけることが出来るのかもポイントです。

 

 

 

ベンチャー企業のメリット

 

 

ここまでベンチャー企業に就職することのリスクを中心に検討してきましたが、メリットがあるのも確かです。

 

 

なんと言っても20代でプロジェクト責任者などになって活躍の場を広げている人も存在しています。

 

 

 

 

これにして大手企業では30代ではまだ若手扱いで思ったようなチャレンジが出来ずに悶々とした日々を送ることもあるのです。

 

 

大切なのは自分の頭で考えることです。

 

 

これまで解説してきた点を考慮して後悔のない決断をしてください。

 

 

 

 

 

 

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