今年の傾向はどんなもの
2020年卒の就活は、2019年の3月からスタートしました。
多くの大学生を始め、短大生や高校生などもこのタイミングで就活をスタートさせています。
就活はその年度によって傾向があり、就活生達はその傾向に振り回されることになります。
例えば東日本大地震があった2012年度は予定よりもスタートが遅れ、特に大企業の採用活動は後倒しになりなかなか内定が決まらない学生が溢れました。
それに比べて2014年度は久しぶりに学生よりも採用側が欲する人数が大幅に超え、いわゆる買い手市場になりました。
それまで10年ほど就活は学生の売り手市場が続いており、特に大企業は景気が悪いことにより採用人数を必要最低限に絞るところばかりでした。
それが2014年度頃からは再度新卒採用に注力し始めるところが増加しました。
企業から求められる
この大きな流れもあり、2020年卒についても大まかには学生の売り手市場が継続すると予想されています。
これは今年活動する学生にとっては嬉しい大ニュースです。
しかし、学生全員が内定を貰いやすい環境になった、という訳ではありません。
世の中の流れと同じように、就活もより企業から求められる人材は内定をたくさん獲得し、そうでない学生は変わらず厳しい活動になっています。
これは具体的にどういうことかと言うと、例えば学生を大きく理系と文系に分けると、やはり理系の方が企業からのニーズは高く、最近は学生側が企業を選ぶという傾向が強まっています。
なぜ理系の学生のニーズが高いのか
理系の学生は勉強してきた内容がすぐに就職後職務に活かせる場合も多く、いわゆる面接などのフローを踏むことよりも何を勉強してきて、何が出来るのかをチェックされることが多いです。
コミュニケーションが取れるかどうかは基本的に必須項目ではあるものの、その辺りは文系ほどは重視されません。
また、理系の学生はもともとこの企業でこういう仕事をしたいという展望を持っている人が多いので、そこのニーズが合いやすいです。
文系の学生は金融の営業をしよう、と思うと日系企業、外資企業がありその中でも数多くの選択肢があります。
しかし理系は主にメーカーの研究職などにつくことが多いので、この企業でないといけないという理由が生まれやすく、内定が出やすい傾向にあります。
優秀な学生だと企業側が奪い合うような状態になることも珍しくありません。
国立大学の学生は活動が本格的に始まる前に大手企業から声をかけられて、実質的に活動しなくても内定をもらっている人も多いです。
立場的に学生側の方が強いので、勤務地などの条件も言いやすいというメリットもあります。
もちろん採用してもらう方なのでとんでもないワガママは言えませんが、それぐらい企業としては優秀な学生を入社させることは非常に大きな課題なのです。
文系は○○で勝負
一方で文系の学生はまだまだ厳しい状態の人も多いです。
基本的に理系に比べて採用人数が多いものの倍率が高いので、大勢の中からわざわざ選ばれるような存在にならなければならないのです。
また、勉強してきた内容もそこまで専門的でなかったり、すぐには会社に活かせない場合が多いです。
もちろん法律関係など一部専門的な学生は当てはまりませんが、社会、経営、文学系などは人数も多いので企業としても差別化することが難しいです。
さらに、学生時代に取り組んだことにしてもサークルやアルバイト、部活動など大体同じような内容なのでコミュニケーション能力が決め手になることが多いです。
もともと話すことが得意な学生でも面接の場は緊張してなかなか話せないことも多く、苦手な場合は訓練が必須です。
企業から選ばれる学生になるために
真面目で勤勉な学生でも面接でちぐはぐな受け答えばかりしていると、なかなか希望の企業から内定をもらうことはできません。
そのため、学生同士などで活動が始まる前にある程度練習しておくのがおすすめです。
この時、相手からするとどういう風に聞こえるのかも合わせてチェックすることが大切です。
自分の話を客観的に分析してみると、たくさんの学生の中から選んでもらえるポイントがあるかどうか見えてくるでしょう。
ただ、目立つようなことをすればいいという訳ではなく、新卒らしい元気さ、素直さとその企業に合った色があるかどうかというのが大まかなポイントになりやすいです。
どこの面接でも同じことばかり言っていると志望度が低いように思われるので、とにかくたくさんの数を受けることよりもなんでそこの企業に入りたいのか、ということを優先させましょう。
このように、2020年卒は基本的には買い手市場ではあるものの学生の専門内容によって差が出そうです。
たくさんの学生が活動するからこそ、自分なりの志望理由を見つけて、それをモットーに進めていくことが大切です。
やはり志望の企業に入れないこともありますが、適度に息抜きしつつ活動を行いましょう。
落ち込みすぎず、企業との縁と自分の魅力を信じることがバランスをとるポイントです。
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