能力重視から人柄重視へ
ここ10年以上企業では即戦力を求め続けており、それは20201卒の大学生に対しても同じです。
ただ年々能力よりも人柄重視にシフトした企業が多く、その人の人柄がにじみ出てくるような形であればそちらを選ぶというケースも増えてきています。
こうした動きを就活に励む大学生は敏感に反応し、人柄重視で拾ってもらえるように努力を重ねるケースもあります。
その一方で企業側が求める姿と学生が考えている姿では違いが見られるのも事実です。
2020年卒の大学生が苦慮しながらも導き出した答えや企業側の思惑を知ることでさらに就活を有利に進められます。
人柄重視の採用基準は曖昧?
そもそも企業側が人柄重視と言う場合には、どのような人が欲しいかを理解していないケースが多いという事実です。
明るくて元気だとかコミュニケーション能力のある人などはっきり言えば抽象的なものばかりです。
人柄重視を具体的に説明すること自体難しい話であり、それを表現することは大変なことです。
つまり、一緒に仕事をしていて嫌にならない人を求めていると考えて間違いありません。
こうした基準は昔から言われており、今に始まったことではありません。
それほど曖昧な基準の中で行われているものだという認識を就活に励む大学生は知っておくべきです。
2020年卒の学生の中にはこうした選考で傷つくことも多かったと言われています。
人柄重視の選考で落選するということは、自分の人柄が水準に達しなかったと指摘されているようなものであり、人間性を否定されたような感覚になるからです。
また、面接までも行けずにエントリーシートの段階で落とされ、どのような人柄を見られたのだろうかと疑問に感じる学生も多くいました。
結局その基準が非常に曖昧であるために、言葉だけが先行し結果的に傷つくことになってしまうケースが見られます。
どんな人柄を求めているのか
では、本当に企業が求める人柄とはどういう人かですが、印象のいい人がまず挙げられます。
ここで言う印象のいい人はその面接官がいいと思った人であり、主観の要素が強いです。
なんとなく好きになれないとか、なぜか知らないけどウマが合うなどで人間関係は構築されていますが、これと同じことが就活の現場で起きています。
2021年卒の学生はさわやかな印象を与えるべく、サークルを頑張ったとか部活をこれだけやったなどのさわやかなエピソードを持ち込もうとします。
こうした現象が選考の現場ではかなり多く見られたと言えます。
また、最近の企業はゼロリスクの考えが浸透しています。
リスクはできるだけ負いたくないという意識が強く、リスクを背負ってまで失敗はしたくない状況が会社全体を包んでおり、選考の現場でもそうしたものが見られます。
例えば、上司に面接の結果を伝える際、なぜこの学生を選んだかを説明しないといけません。
なんとなくやってくれそうだけでは説明になっておらず、具体的な根拠を述べていかないと話が進まず停滞します。
説明しやすい人が次に残りやすいと考えて間違いなく、大学生の側もそのあたりのことを考慮する必要があります。
攻略のヒントは、説明の仕方
人柄重視といっても、結局は抽象的なものであり説明しにくいものです。
となると、人柄をどのようにして言葉で説明していくかが就活を乗り切るヒントになりそうです。
人柄を連想させてそれにつながる根拠を提示すれば説明はしやすいです。
例えば自分は人に優しくできるというのを押し出す際に、ボランティアをこれだけやった、募金活動を先導してたくさんのお金を集めて寄付したというエピソードを出せば面接官は納得します。
そして、上司に対してもこれだけのことをやっているのだから、それは事実であろうと説明できます。
自らの人柄を根拠を持って説明できるかが大事であり、それを実際に説明していくのは自分だけでは厳しいです。
友人などにお願いし、自らがどういう人物かを説明してもらうのがおすすめです。
こうした手法は就活セミナーなどでも言われていますが、人柄を説明できるようにする際に必要です。
もし、落ちてしまったとしても、説明が下手だった、根拠が乏しかったなど自分の人柄ではなく、説明が下手だったと考えることができ傷つくこともありません。
あくまでもスキル不足であったと考えられるこのやり方は有力なやり方です。
印象形成のためには?
笑顔で臨む、ハキハキと話すなどはこうしたものに関係なく大事ですが、結局のところは印象形成に大きな影響を与えます。
なぜ、笑顔でなければならないかなどを疑問に思った際は、それもまた人柄を構成する1つだと考えておくと笑顔を気にするようになります。
それぞれに理由があり、何かしらに影響を与えていると思えばすべてのことが無駄には思えなくなります。
特に能力重視からシフトチェンジが行われている今は大事にすべきです。
すべてのことに裏打ちされた根拠があり、理路整然と語れれば高い確率でうまくいきます。
特に中小企業ではそのあたりのところが問われており、人柄を根拠をつけて説明することに慣れることが求められます。
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